ママのための葉酸サプリ教室

葉酸と奇形児や障害児の関係は?

time 2016/11/15

妊娠中に葉酸を摂ることのメリットは、2002年頃から母子手帳にも記載されるようになりました。成人男女が1日に必要な葉酸量は240μgですが、妊娠中はこれに加えて400μgのモノグルタミン酸型葉酸を摂ることが必要になります。

モノグルタミン酸型葉酸というのは食品に含まれる天然の葉酸ではなく、サプリメントなどに含まれる、体内で吸収されやすく加工された葉酸のことです。

確実に葉酸を補うため、サプリメントが望ましいとされているのです。そもそも、妊娠中に葉酸が必要不可欠なのはなぜなのでしょうか。妊娠中の中でも、特に妊娠初期に葉酸は欠かせないと言われています。

それは、赤ちゃんの奇形や障害などと葉酸が深い関係があるからです。

先天性奇形と葉酸

先天性奇形というのは、赤ちゃんにおなかの中で奇形が生じてしまうことをいいます。ダウン症、ファロー四徴症、口蓋裂、唇裂、無脳症などがそうです。

実は、生まれてくる赤ちゃん100人につき4人、つまり4%の割合で先天性奇形の赤ちゃんが生まれているそうです。

この中でも、ダウン症は高齢出産によってリスクが高まることが分かっています。先天性奇形の原因の2~3割は染色体や遺伝子の異変によるものです。

これは、個人の努力ではどうすることもできません。では、残りの7~8割の原因は何なのでしょうか。薬の服用や風疹、糖尿病などの疾患、放射せん被爆、そして葉酸不足などが考えられています。

葉酸は、核酸の合成をするために欠かせない栄養素です。葉酸が足りないと核酸の合成や細胞分裂がうまくいかず、赤ちゃんが正常に成長しないことがあるのです。

先天性奇形の影響(原因)を受けやすいのは、妊娠12週頃(臨界期)と4週~7週頃(絶対感受期)だと言われています。

この時期に葉酸を摂ることで、奇形のリスクを72%も軽減することができるのです。このことから、妊娠中、特に妊娠初期には葉酸を摂ることが勧められているわけです。

しかし、いくら葉酸を摂っても、奇形のリスクを100%防げることはありません。なぜなら、先ほどお話ししたように遺伝性のものは予防することができないからです。奇形の影響を受けやすい時期は先ほど話した通りですが、限りなく「妊娠初期」なのです。

妊娠4週というのは、だいたい生理予定日ころになります。この時期に妊娠に気づくことはできません。市販の妊娠検査薬に反応が出るのが生理予定日の1週間後ですから、妊娠4週ではむりですよね。

つまり、妊娠に気づいてからでは時すでに遅しというわけです。葉酸は妊娠中に必要な栄養素ですが、このことから、正確には「妊娠前から」必要な栄養素だといえます。

障害児と葉酸の関係

発達障害や自閉症(発達障害のひとつ)は、脳の構造または脳の機能に異常があることが原因です。性格や育て方云々の話ではありません。

ノルウェーの研究では、妊娠4週~8週までに葉酸を十分に摂取していた人は、発達障害児を生むリスクが49%減少したそうです。

発達障害の原因でもある「脳」の構造や機能の異常は、妊娠中の環境が大きく影響していると考えられています。妊娠中に活性酵素が多いと、酸素や栄養が赤ちゃんに十分に届かず、脳に異常が出るそうです。

活性酵素を増やす要因としては、タバコやアルコール、野菜や果物の不足(葉酸不足)、ストレス、添加物などがあります。妊娠中にタバコを吸っていた場合、子供が発達障害である確率が1.4倍も高くなるそうです。

葉酸は活性酵素を除去し、血液を増やす働きがあります。血液が増えれば、赤ちゃんに酸素や栄養もしっかり届くようになりますね。

このことから、障害児のリスクを減らすためにも葉酸は必要だと言われているわけです。

葉酸サプリメントの選び方

今、葉酸サプリメントはたくさんの種類があります。その中でも気を付けてほしいのが、ビタミンAが配合されていない葉酸サプリメントを選んでほしいということです。

葉酸サプリの多くは、葉酸以外のビタミンも配合されています。それは、葉酸だけでは効果を発揮しずらく、他のビタミンと摂ることで相乗効果を得られるからです。

しかし、ビタミンAは葉酸とは違って体内に蓄積します。過剰摂取は奇形児の原因になると考えられていますから、葉酸を摂るためにビタミンAも摂ってしまうのは危険です。ビタミンAは肉などに多く含まれていますから、食事以外で摂取する必要はありません。

「安いから」「有名なメーカーだから」という理由で選ばず、きちんとどんな栄養素が入っているのかを確認してから葉酸サプリは選びましょう。

添加物についても、きちんと確認しておいたほうが安心ですね。妊活向け、妊娠向けのサプリメントの多くはビタミンAが配合されていませんよ。「妊娠」や「妊活」というキーワードを参考に、葉酸サプリを探してみてください。しっかりと葉酸を捕って奇形児や障害児のリスクを減らし、健康な赤ちゃんを産みたいですね。